【コラム】米中協力時代を開く韓日関係の摸索(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.09 16:18
日本の「中華コンプレックス」が生んだ副作用の一つは、最も近い隣人である韓半島(朝鮮半島)を中華圏に属した副次的地域と感じ、その独自性を軽くみなしていたことだ。儒教を自主的に整えて国家統治の理念で制度化し、相対的に大国と小国が共存する事大の慣行を開発した政治や文化の独自性を見逃したのだ。日本が軍国主義の物理的膨張力に心酔していた20世紀前半、韓国の独立運動は共和・民主・自由主義とともにマルクス・レーニン主義と社会主義の洗礼を受けて解放を待っていたこと、戦争の敗北によって占領軍から贈られた日本の民主主義とは違い、冷戦と後発産業化時代の渦中から軍事独裁に抵抗して民主化に成功したことなどに考えが至るとき、はじめて韓日間の国民意識の違いを理解することになるだろう。
強大国が力を競っていた帝国主義時代は第2次世界大戦で幕を下ろし、米国とソ連が主導した冷戦時代も終息して四半世紀が過ぎた。しかし、国際秩序と平和に決定的な影響を与える覇権国家の役割は米国の唯一超強大国時代が過ぎ去ろうとしている21世紀にも、今なお残っている。米国と中国という両大陸国家がまさにその役割を自認しているではないか。彼らの覇権的立場が正面衝突した場合、アジアは巨大な災難に巻き込まれることになるだろう。韓国はその可能性に最も敏感にならざるをえない位置にあり、米中の協力関係造成に全力を傾けている理由だ。