【社説】FTA再交渉、THAAD報復…韓国経済はまた板挟みになるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.03 08:48
韓国に対する米中の経済的圧力がますます大きくなっている。米通商代表部(USTR)は1日(現地時間)、議会に提出した「貿易政策報告書」で韓米自由貿易協定(FTA)を否定的に評価した。USTRは「2011~2016年間米国の対韓輸出は12億ドル(約1373億円)が減少した一方、韓国の対米輸出は130億ドルが増加し、対韓貿易赤字は2倍以上になった」とし、「これは米国人が期待した結果ではない」と指摘した。ドナルド・トランプ米大統領が候補時代から公言してきた韓米FTAの再交渉を政府レベルで公式化したわけだ。米商務省は先月28日、韓国産鉄鋼製品のりん銅に対して予備判定の2倍以上となる8.43%の反ダンピング関税を確定した。同盟は同盟、貿易は貿易というトランプ氏の対外政策が現実化する可能性が一層大きくなっている。
高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備に対する中国の「迂回報復」も日増しに手荒くなっている。中国内の大手ネット通販サイトが相次いでロッテ館の閉鎖とサービス契約の解約に出ている。先月28日、ハッキングでロッテグループの中国ホームページが麻ひしたことに続き、昨日は中国発とされるDDoS(サーバー分散妨害)攻撃で韓国のロッテ免税店のホームページが約3時間の間ダウンした。放送はもちろん、インターネットで韓国ドラマが姿を消し、芸能人や芸術家の公演すら拒まれている状態だ。韓国商品に対する税関のケチづけもますます激しくなっている。