【コラム】日本、トランプ執権の衝撃受けて「自主防衛」に出るか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.23 08:30
日本政府は北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する防衛強化案を多角的に検討している。稲田朋美防衛相がTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)の導入は防御能力の強化策になると明言した。現行のミサイル防衛は、イージス艦に搭載されたSM-3ミサイルが大気圏外で、また、地対空誘導弾PAC-3が高度十数キロ付近を防衛する2段構えだ。THAAD導入はSM-3とPAC-3の迎撃地点の隙間を補完する意味がある。防衛省は、ミサイル防衛強化の検討委員会を設置し、2019~2023年度の次期中期防衛力調整計画の結果を見て結論を下す計画だ。
北朝鮮は2016年に20発以上の弾道ミサイルを発射して4発を日本近海に落とした。SM-3を搭載したイージス艦は2020年までに4隻から8隻に増強される。THAADは2006年以降の11回の誘導実験にすべて成功し、イージス艦搭載の迎撃ミサイルを陸上に配置する方案も検討されたことがある。しかし、多数のミサイルが一斉に発射された場合、そのすべてを迎撃するのは難しい。最近、米国と日本が共同開発中の「SM-3ブロックII」迎撃ミサイルの迎撃実験が成功した。