浦項に韓国初の地熱発電所…年末には1000世帯に電力供給
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.22 14:13
今から4年前、慶尚北道浦項市(キョンサンブクド・ポハンシ)の興海邑南松里(フンへウプ・ナムソンリ)端山近くに鉄塔1本が建てられた。一見、送電塔のように見られるが、この鉄塔はボーリング(試錐)塔だ。2012年9月から少しずつ土地を掘り下げていった。ボーリング塔が掘り下げた土地の深さはなんと4000メートル。それも穴が2つだ。石油一滴も出ない国で何のボーリングをするというのだろうか。
浦項市はこちらにメガワット(MW)級の地熱発電所を建てている。火山地帯でないところでMW級地熱発電所を作るのは国内ではもちろん、アジアでも初めてだ。地熱発電所は数キロメートル深さの穴1カ所に水を入れ、土地の中で暖められた水を他の穴でくみ上げる作業を繰り返す。お湯から吹き出る蒸気でタービンを回して電力を生産する。地熱発電は温室ガスがほとんど排出されず、1年中休まずに電力を生産することができる。季節や天気にも影響を受けない。大規模の森林破壊が伴われる太陽光・風力発電所とは異なり、地上で占める空間も小さい。