双龍（サンヨン）自動車が昨年、９年ぶりに黒字に転換した。１０－１２月期には創社以来初めて四半期別の売上高が１兆ウォン（約１０００億円）を超えた。

双龍車は１５日、２０１６年の実績を発表し、売上高３兆６２８５億ウォン（約３６００億円）、営業利益２８０億ウォン、純利益５８１億ウォンと明らかにした。前年比で売上高は７．０％増え、営業利益と純利益は２００７年以来の黒字となった。

昨年１年間の販売台数は前年比７．７％増の１５万５８４４台と、２００２年（１６万１０台）に次いで２番目に多かった。国内販売が１０万３５５４台（３．９％増）、輸出が５万２９２０台（１５．９％増）。

昨年１０－１２月期には１９８８年の会社設立後初めて四半期別売上高１兆ウォンを達成した。１０－１２月期は売上高１兆６億ウォン、営業利益８０億ウォン、純利益１９４億ウォン。

双龍車の黒字転換に寄与したのは小型ＳＵＶ「チボリ」ブランドだ。チボリとチボリエア（ロングボディモデル）で構成されたチボリブランドは昨年、前年比３４．７％増の８万５８２１台売れ、双龍車の成長を牽引した。

崔鍾植（チェ・ジョンシク）双龍車社長は「今年は大型プレミアムＳＵＶのＹ４００（プロジェクト名、レクストン後続車）を販売するなど、製品ラインナップの拡大を通じて黒字を継続したい」と述べた。双龍車は今年の販売目標を国内１１万台、輸出６万台の計１７万台に設定している。

一方、双龍車は来月３１日の定期株主総会で崔社長の取締役再選任案件を扱う。業界では再任が有力視されている。