【コラム】両陣営間の亡国的争い、ここで終わらせよう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.15 10:19
ある面で見れば過去の何人かの不幸な大統領もこうした極端な陣営間争いの受恵者であり犠牲者だったかもしれない。こうした自己破壊的政治生態系が形成された理由は最近の世の中で韓国国民の精神を支配してきた2つの遺産から抜け出せなかったためだ。ひとつは南北分断状況が長く続き極端な理念的偏見が政治理念化され、他のひとつは朴正熙時代に対する郷愁と、金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)の転生を夢見る人々の執着が互いに対立しそれぞれ政治遺産として相続したことに起因する。
こうした浅薄な政治生態系は荒廃した人物生態系を作った。陣営に入れず部外者になれば政治家としての生き残り自体が難しく、内部者になれば楽なことこの上ない陣営政治生態系でどのように知性と野性を兼備した大人物が出てくることができりだろうか? 国の安危よりは組織、陣営の安寧と強固な一体感がさらに重要な政治風土でどのような政治家が国の将来のために命も捧げることができる大人物に成長できるだろうか? 陣営に背負われて成長した小さく実っていない人物が帝王的大統領の座についてみたらすべてのものが難しく恐ろしい。そして相手方陣営の敵対的攻撃を避けるため自身の陣営に隠れてみたら自らますます小さくなり失敗した大統領になったのではないだろうか?