「受注の崖」から抜け出せず中国造船所の75%が閉鎖
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.10 11:10
韓国に脅威となるほど猛威を振るっていた中国造船業が急激に衰退している。世界1位の座を獲得するために無理やり規模を拡大して「受注の崖」にぶつかり、業界全体が相次ぎ倒産する危機に直面している。9日、米ウォールストリートジャーナル(WSJ)によれば、中国造船業は急激な需要不振に船社が相次いで倒産し、大量の労働者が解雇されている。数千人の造船業労働者が勤めていた中国江蘇省儀徴市でも捨てられたクレーンと作りかけた錆びのついた船だけが残っている廃墟と化した。
一時、グローバル市場のシェア30%を占めた中国の造船所はすでに75%が閉鎖されている。英国の造船・海運分析機関クラークソンリサーチによると、中国の679造船所のうち運営中の造船所は169カ所だけだ。残りの510カ所は運営していない。中国は「2015年造船業世界1位」を目指して2000年代初から産業規模を拡大してきた。しかし、それ以来グローバル景気低迷が続いて貿易規模が縮小され、コンテナ船など新規受注が減ることで深刻な供給過剰に陥った。中国政府は慌てて構造調整というカードを取り出し、造船業の量的成長を質的成長に誘導しようとしたが、対内外の景気不振により成果を出すことができなかった。
中国経済メディアの網易財経は「中国造船業は生産過剰と技術力不足で業況が悪化し、競争が激しくなり、民営企業が苦境に陥っている」と報じた。実際、大型船舶を大量に生産できる中国大型造船所は2013年から着実に減少して現在70カ所水準へと大幅に減少し、中小企業数百社が倒産したと、WSJは伝えた。