【時視各角】済州、中国の32番目の省になるかもしれない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.31 10:23
余裕があれば海外旅行に行きたいという気持ちは当たり前なのかもしれない。今回の旧正月連休(中国の春節)中、海外旅行客は韓国50万人、中国は600万人だった。両方とも過去最大だ。だが、両国間には明らかな差がある。韓国観光客のほとんどはただ楽しむために海外に行く。一方、遊客(中国人観光客)は、40%以上が海外不動産買入を兼ねた旅行だ。中国最大の海外不動産サイト「居外網」の調査結果、春節に海外旅行を計画中である回答者の41%が「不動産投資を調べるために行く」と答えた。今回の春節に韓国を訪れた遊客は14万人。この調査結果を考えれば、遊客5万6000人が韓国不動産に関心を持って訪韓するわけである。
中国人による海外不動産買い占めは昨日や今日の話ではない。韓国では済州道(チェジュド)に特に集中され、中国人が保有した土地は全体の0.5%である853万平方メートルに達している。5年ぶりに6倍になった。高高度防衛ミサイル体系(THAAD)の配備をめぐる対立で最近減少傾向を見せている。済州道当局も昨年から不動産投資移民の対象地域を制限するなど、遅きに失した感はあるが放漫な不動産投資を防ぐための対策を出している。それでも土地好きの中国人の気質は簡単に変わらないもので、彼らの済州道買い占めはいつ再燃するか分からない。