済州訪れた中国人観光客、今年200万人なのに韓国航空会社には「絵に描いた餅」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.29 16:34
済州(チェジュ)航空は済州と中国浙江省温州を行き来する不定期路線を昨年8月にあきらめなければならなかった。2012年に初めて就航して平均搭乗率が93%の「孝行息子路線」だったが、中国航空当局が運航延長を許さなかったからだ。自国の東方航空が済州~温州定期路線を開設したというのが理由だった。済州航空の関係者は「合計122便を運航して何とか新市場を切り開いたが、一瞬にして機会を失った」と訴えた。
ティーウェイ航空も今年7月に済州~延吉就航を終わらせた。やはり中国南方航空が新規就航して免許を受けられなかったのだ。会社関係者は「夏の需要が増加している状況だったのに、つらかった」と残念がった。
済州を訪れる中国人観光客が急増しながら済州~中国間の航空需要も増加しているが、韓国内の航空会社は「不均衡な足かせ」を訴えている。同じ路線を行き来する中国の航空業界が特儒を享受しているのとは対照的だ。中国の航空会社は自由に済州行きの旅客機を飛ばせるが、国内の航空会社は不定期免許の取り消し、定期路線編成の難航などで足をとられているためだ。済州観光公社によれば今年8月までに済州島を訪れた中国人は195万人で昨年同期よりも49.9%増えた。先月まで済州~中国間の航空運航回数は9700便、搭乗客は143万人だった。特に中国航空会社を利用した旅行客は100万人(107万人)を超えた。韓国の航空会社は同じ期間で36万人にとどまった。搭乗客の4人に3人が中国の航空会社を利用したのだ。最近2~3年間に互いに類似していた韓中の航空会社間の搭乗客比率は、今年に入ってから中国側に急激に傾いた。