【コラム】100年の敵の独仏、歴史認識を共有して蜜月に…韓日はいかなる関係を築くべきか(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.01.30 14:42
今から54年前の1963年1月22日、仏パリの天気は寒かった。この日、フランス大統領官邸のエリゼ宮では心温まる光景が演出された。シャルル・ドゴール仏大統領とコンラット・アデナウアー西ドイツ首相が両国の友好条約に署名した後、抱擁した。
このエリゼ条約で独仏の和解が初めて公式化されたが、その過程は決して順調なものではなかった。1951年にアデナウアーが初めて西ドイツ首相としてフランスを訪問した当時、フランスとドイツはお互い不信感を抱いていた。ドゴールは大統領になる直前の年の1958年、仏首相としてアデナウアーと初めて首脳会談をした。今日の用語で「ブロマンス」と呼ばれる両首脳の友情が始まったのだ。1962年7月8日、両首脳は仏ランス大聖堂のミサにともに出席し、ドゴールはこの事実を聖堂の床に刻んだ。当時メディアは両首脳の誓約を「世紀の愛」または「世紀の結婚」と描写した。エリゼ条約は両首脳の意気投合による結実だった。両国の首脳が両国関係を正常化したのだ。