韓経:【コラム】海外派兵、世界の人々の心を引く武器=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.10 13:08
2007年11月26日、当時のロバート・ゲイツ米国防長官はカンザス大で苦痛な表情で聴衆に話した。どん底に陥ったイラク戦争を一日も早く終わらせるために米国が必要なことを率直に語り、助けを求めるための場だった。ゲイツ長官は戦争で勝利するために必要なのは軍備拡張や兵力支援ではないと述べた。驚くことにゲイツ長官は戦争の勝利の要件として世界の人々の心をつかまなければいけないと力説した。これとともに、国防予算より世界の人々の好感を引き出すための国務省の努力がさらに必要だと主張した。イラク戦争が人権と民主主義のための高貴な犠牲という共感を世界の人々から得られなければ、戦争はむしろ歴史で恥ずかしいものとして残るというのがゲイツ長官の主張だった。
ハーゲンダッツというアイスクリームがある。ブランド名をはじめ、冷凍車の装飾を見ると、完全にデンマーク製品だ。しかしこのアイスクリームは米ピルズベリー社の製品としてニューヨークのブルックリンから始まり、その後ニュージャージーで生産されている。自社のコンテナにデンマークの地図を印刷した後、コペンハーゲンを意図的に表示した。世界の消費者から酪農国のデンマークを連想させて売るための高度な戦略だ。