<新年インタビュー>どのようにすれば大韓民国は変わるだろうか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.04 16:21
新年が明けたが崔順実(チェ・スンシル)国政壟断事態は現在進行形だ。いたずらに終着点はこうだと言い切ることはできない。特検が構える反動の刃もまた鋭く光っている。だが誰かは断罪を受けるだろう。また、一定部分の社会システムにもメスが入るだろう。政界で改憲論が提起され、「検察改革」「政経癒着の遮断」などの主張が力を得ている理由だ。それこそ新しい大韓民国を建設しようという念願が洪水のようにあふれ出ている。
だがもっと突っ込んで考えてみよう。果たしてこれだけだろうか。反逆者を処断して権力を委譲して制度を新しいものに変えれば大韓民国は本当に変わるのだろうか。依然として「自分の井戸」の中に陥ったまま、もっと重要なことを見逃しているのではないだろうか。われわれはいま自分自身に何を問うべきなのだろうか。西江(ソガン)大哲学科の崔珍ソク(チェ・ジンソク)教授(58)に会った。崔教授は著書『考える力、老子人文学』『人間が描く模様』(いずれも原題)など老子・荘子に精通した東洋哲学者だ。世俗からやや距離をおいた道家思想に通じれば、むしろより本質に迫ることができないだろうかとの考えがよぎった。崔教授は「私たちの中の『崔順実』をえぐり出さなくてはならない」と強調した。彼の視線は外側ではなく内側に向かっていた。