「2島返還+アルファ」望む安倍氏…会談直前に冷水浴びせたプーチン氏
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.15 08:47
ウラジーミル・プーチン露大統領が15、16日に安倍晋三首相との首脳会談を控えて北方領土(クリル4島)の日本返還問題に対して強硬姿勢を鮮明にした。プーチン大統領は14日に公開された読売新聞とのインタビューで「(4島をめぐる)領土問題はまったくないと思っている。ロシアとの間に領土問題があると考えているのは日本だ」と述べた。これは4島の領有権紛争自体を否定するものと解釈できる。現在、ロシアは旧ソ連が1945年に占領したクリル列島(千島列島)の歯舞・色丹・国後・択捉の4島を実効支配している。
プーチン氏は引き続き「(1956年の)共同宣言には2島(歯舞・色丹)について書かれている」とし、4島すべての返還を要求する日本の主張は「共同宣言の枠を超えた」ものだと強調した。この共同宣言で、2島返還の条件として明示されている日露間の平和条約締結については、日本のロシアに対する制裁が平和条約の締結交渉と経済協力の進展を阻んでいると述べた。ロシアのクリミア半島併合に対する国際社会の制裁に日本が参加したことに対して不快感を表したものと見られる。プーチン氏は安倍氏が提案した8項目の経済協力に対して「(2島返還に関連した)平和条約締結は条件ではない。これは、必要な雰囲気作りだ」と明らかにして領土問題の妥結には遠いことを示唆した。