潘基文（パン・ギムン）国連事務総長が１２日（現地時間）の国連総会演説を最後に１０年間にわたった国連事務総長業務に事実上ピリオドを打つ。

国連事務総長の任期は１２月３１日で終わるが、１９３カ国の国連加盟国の前に立って演説するのは今回の国連総会で最後となる。

来年１月１日に正式に就任するアントニオ・グテーレス次期国連事務総長もこの席で就任宣誓を行う。

日本時間で１２日午前０時に開かれる今回の総会では、まず世界５地域代表が順番に登壇して潘氏への送辞を述べ、潘氏がこれに応えるという形で最後の演説を行う予定だ。

潘氏は任期中最後の出張業務だったオーストリア・ウィーンの訪問も先週、無事に終えた。

潘氏は今月１６日には国連の出入り記者団と、２０日ごろには韓国からの特派員と最後の記者会見を行う予定で、この席で大統領選挙への出馬など今後の去就に関する自身の考えを明らかにするかどうか注目されている。

国連は１４日、潘氏の離任を機に安全保障理事会特別会議を招集する一方、ニューヨーク・フィルハーモニックによるオーケストラ公演など潘氏の歓送日程を組んでいる。