【社説】朴大統領弾劾以後…憲法と協治で乗り越えよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.10 12:46
朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案の国会可決はなるべくしてなった。「崔順実(チェ・スンシル)と大統領は同級であり、共同政権だと思った」という聴聞会の証人の発言のように、神聖な国家権力を民間人に譲り渡した朴大統領の主権横領は決して許されない反憲法的犯罪だった。朴大統領は昨日午後、丁世均(チョン・セギュン)国会議長の職印が押された弾劾訴追議決書が伝えられると同時に大統領としてのすべての職務が停止した。
これで朴槿恵政治は終焉を告げた。霧に覆われた政治も一つの峠を越えた。政局を不確実性の世界に追い込んだ最も大きな変数が消え、韓国社会は安定した局面に転換することになった。この機会を逃してはいけない。政界と経済界、社会の各勢力が心を一つにして国政を正常化しなければいけない。丁議長が弾劾案可決後、「経済が深刻な危機を迎えている。数カ月間の国政まひを整理し、これ以上の混乱はあってはならない」と民生と政治の回復を強調したのは時宜にかなった発言だ。
299人の国会議員のうち234人が朴槿恵大統領弾劾に賛成した。採決に参加した野党議員172人全員が賛成したと仮定して、セヌリ党議員の62人が賛成票を投じたのだ。予想を上回る圧倒的な採決結果が「朴槿恵以後」政局に投げかけるメッセージは鮮明だ。まず、朴大統領の政治的回復は不可能だった。セヌリ党所属議員が親朴を含めて大挙弾劾陣営に加わった。これは広場のろうそく集会に象徴される民心の厳重な審判がそのまま政界に反映されたことを意味する。