【コラム】朴槿恵国政破綻を経済回復の転機に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.17 17:17
崔順実(チェ・スンシル)ゲートが現時点で問題となったのは韓国経済のためには良いことだった。もちろん新しい国家リーダーシップが就任するまでの数カ月間は、事実上の国政麻ひによって経済の困難が加重されるのが明らかだ。その上、米国のトランプ大統領時代を迎えて金利が引き上げられ交易が萎縮するなどグローバル経済まで不安定な状況だ。
だが、このように考えてみよう。大統領周辺の秘線実勢(陰の実力者)が暗躍して国政を壟断する事態があと1年3カ月も続いていたら、韓国経済は果たしてどうなっていただろうか。過去4年間、間違ったリーダーに会って数百隻の船を失った韓国経済船団は、最後に残った十二隻までもを失うことになっていたかもしれない。今この時に暗い真相が明るみになったことは不幸中の幸いだった。なぜこのように呆れたことが繰り返されているのかと不思議に思っていたパズルが解けたので不確実性が除去されたといえる。漠然とした期待を捨てて危機状況に向かう時、生きる道は開かれるものだ。