「2033年火星に行った初の人類、私が韓国人に変えました」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.17 10:26
それでもドラマの演技、しかも1人2役は生易しい挑戦ではなかったはずだ。キム・ジへは「演技のテクニックを表面的に取り繕うのではなく、自分が持つ本能を信じた」と言った。「数カ月前、数年前に書いた歌を歌いながら、その都度曲の感情を思い起こさなければならないのですが、そのようなやり方でカメラの前に立ったんです」。キム・ジへは「次の段階はジュンとハナについて、台本にあるすべてのことを把握して台本にない空欄を埋めることだった」とし「それぞれのキャラクターに対して自分自身の男性的、女性的な両面性から出発した」と伝えた。2人の姉妹の違う面は、姉妹のティーン時代を描く『マーズ』プロローグ編でもはっきりと現れている。このような2人が双子、すなわち火星宇宙船と地球の血縁的な絆であるということは意味深長だ。「双子を演じながら知るようになった最も驚くべき点は、その絆の深さがどの人間関係とも比較できないということです。母娘関係よりも深いのです。ある面では心と魂を共有したりもします」
科学的事実に忠実なドラマにふさわしく、さらなる準備過程も経た。「米国黒人女性初の宇宙飛行士メイ・ジェミソン博士から、一週間、訓練を受けました。それだけでなく非常に沢山の勉強と調査をしました」