【時視各角】朴槿恵、後ろ姿だけでも美しく残るべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.14 09:01
土曜日の100万人(警察推算26万人)のろうそく集会に鉄パイプや竹槍、放水砲はなかった。広場の市民は「朴槿恵(パク・クネ)退陣」とともに「非暴力」を叫んだ。一部がポリスラインに圧力を加えると、「警察に何の罪があるのか、朴槿恵だけ退け」と言って引き止めた。この日の集会にはチョッキを着た全国民主労働組合総連盟(民主労総)・全国農民会総連盟(全農)よりも子連れの家族、おしゃれをした若いカップルが圧倒的に多かった。市民は歴史的な現場でスマートフォンで「認証ショット」を撮り、文化祭を楽しんだ。このような音のない川の水がさらに恐ろしいものだ。
朴槿恵大統領のリーダーシップは完全に崩壊した。正統性と正当性、道徳的信頼まで喪失した。付属秘書官の携帯電話から不法肉声録音ファイルが発見され、側近らは未明の鶏が鳴く前に背信を始めた。政治的蘇生の可能性は完全に消えた。いかなる収拾策を出しても「巫女にコントロールされて国政をつぶしながら何を根拠に国政を収拾するつもりか」という言葉に反論は不可能だ。保守結集の空しい期待も終えなければいけない。これ以上権力に未練を持つのは愚かなことだ。