【時論】韓国の“やっつけ”造船構造調整、未来はあるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.04 15:23
ふと「私たちに未来はあるのだろうか」という考えが頭によぎった。崔順実(チェ・スンシル)ゲートで韓国中が騒々しい中、造船産業構造調整案が発表された。主要な骨子は造船業の短期的な「受注絶壁」に対応して2020年までに11兆ウォン(約9900億円)規模の公共船舶を発注するというものだ。また、2018年までに造船3社のドック数23%、人員32%を削減して現在の造船3社体制を維持することにした。
韓進(ハンジン)海運発の物流大乱などの多くの副作用があったにもかかわらず、海運業に対してそれなりの構造調整を進めているのを見て、内心は中身のある造船業競争力強化策が出てくるものと期待していた。ところが、国中を騒がせながら推進した結果がことし6月に各社から提出された自救案から大きく変わったところはなく、根本的な競争力強化案を提示できなかったという点で、失望とともに韓国経済の未来に垂れ込めた暗雲をどのようにして取り払うことができるのか心配しないわけにはいかなった。