<ギャラクシーノート7生産中止>スピード第一主義が災い…原因診断も交換も性急だった(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.12 09:50
「スピード第一主義でスマートフォン市場を征したサムスン電子が、スピード第一主義のために最大の危機を迎えた」。韓国のある経営学者はスマートフォン世界1位のサムスン電子が主力モデルの生産中止という事態を迎えることになった背景をこのように整理した。ギャラクシーノート7に欠陥が発生した理由と正確でない原因発表、そして交換した新製品で再び欠陥が発見されたことすべて「急いだために出てきた問題」というのが専門家らの指摘だ。
「バッテリー製造工程で欠陥が発見された」(サムスン電子コ・ドンジン無線事業部長・社長)という先月2日の発表自体が性急だったと二次電池専門家らは口をそろえる。問題と指摘されたサムスンSDIの代わりにATLのバッテリーに交換したのに発火が続くと、「バッテリーの設計自体に欠陥があるのではないか」「バッテリーではなく他の回路上の問題があるのではないか」という疑惑が後を絶たない。東亜(トンア)大学化学工学科のキム・ジョムス教授は「リコール発表当時バッテリー専門家は『どうして9日間で発火原因をバッテリー製造工程の問題と判断できたのか』と驚く人が多かった。原因診断を多少性急に下したようだ」と話した。