【中央時評】対北朝鮮政策と制裁、そして中国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.22 13:34
最近、安保議論が堰を切ったように出てきている。北朝鮮の核高度化速度戦に対応する次元で、当然のことだ。だが、いま議論されている独自核武装論や戦術核再配備論は実現の可能性が非常に低い。ドナルド・トランプ氏が大統領になれば米国が韓国の核武装を容認できるとも述べたが、もし韓国が支払うべき代償が在韓米軍の撤収なのであればいかにすべきか。また、米国の専門家は一時7000発を越えていた米国の戦術核が現在は数百発を除いてすべて廃棄処分されたという。この大部分が欧州に配備されており韓国に再配置する戦術核はほとんどなく、残っているのも航空機で投下されるB61核重力弾なので有事の際には韓国外からもすぐに持ってこれるという。
望ましい対北朝鮮政策は南北関係の正常化と統一を指向しなければならない。安保を強化する目的の一つも北朝鮮が誤った選択をしないで正常化の道に歩むよう誘導することだ。制裁あるいは対話という手段も同じだ。しかし、現状態で制裁を中断して対話を再開すれば、ますます鼻息を荒くしている金正恩(キム・ジョンウン)氏が誠意ある対話に出くるか疑問だ。