韓国の『未生』が日本『HOPE』に“転生”…弱者の英雄列伝が人気集める(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.15 15:57
◆出版社、大ヒットしたウェブトゥーン選び本に
漫画を本として出版する漫画会社はかつては几帳面な審査過程を経て試作品を市場に出し、数週間の状況を見た後に連載を始めるか、でなければ初回で終わらせるかという「血がにじむような」過程を繰り返していた。それでも連載が決定した漫画が成功するという保障もなかった。しかし今やそのような過程をポータル会社が代行してくれる。出版社はポータルサイトでクリックが多い、いわゆる成功したウェブトゥーンだけを選んで出版する安全な事業モデルによって大ヒットを出すことができるようになった。出版されたウェブトゥーンはもはや無料ではなく著作権料と売上額に対する一定比率の印税も作家が手にすることができるようになる。ウェブトゥーンのために漫画事業がすべて滅びるのではなく、むしろウェブトゥーンを通じてポータル会社と出版会社が互いに相互扶助できる新しい漫画産業が誕生したのだ。漫画家も自身の原稿を持っていちいち出版社を歩き回って審査を受ける必要がなく、すぐにポータルにアップロードして読者から直接評価を受けて成功した場合は「甲」の立場で自身の漫画を出版社に売れるという実際のところ損をしない立場になったのだ。過去6年間の全世界の漫画市場でデジタル漫画の規模は2倍に急成長したが、それでも印刷漫画市場が2倍に減ったわけではない。その理由はまさに2つの媒体が互いに相互扶助しているためだ。