韓経:韓国製の鉄鋼に相次ぐ「反ダンピング関税」障壁
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.07 11:09
米国、インドに続きベトナム政府が韓国製の鉄鋼製品に対して反ダンピング関税をかけるとしながら韓国の鉄鋼業界の悩みが深まっている。輸出物量が少なく当分の被害はわずかだが世界的に保護貿易主義の基調が広がっており他国でも反ダンピング関税をかけられる可能性があるためだ。そうでなくても造船業界の不況で仕事が減っている中で輸出まで難しくなるかと心配する姿が明らかだ。
6日鉄鋼業界によればベトナム産業貿易部は16日から韓国製の亜鉛めっき鋼板(GI)に反ダンピング関税をかける予備判定を出した。韓国の鉄鋼企業のうちベトナムに最も多くの亜鉛めっき鋼板を輸出しているポスコには12.4%、ほかの中小企業には19%の関税を120日間それぞれかける。
国内で生産された亜鉛めっき鋼板がベトナムに輸出される物量は年間6万トン程度だ。このうち半分の3万トンほどをポスコが輸出している。ポスコの年間全体販売量(3600万トン)の0.08%という割合なので打撃は大きくない見通しだ。また東国(トングク)製鋼は100~200トン程度を輸出し、現代製鉄はベトナム輸出物量がなく全般的な被害は大きくない。