1ドル100円割れの日本円…第2次アベノミクスの前に暗礁
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.19 13:27
円高が進み「アベノミクス・シーズン2」が水の泡となった。シーズン2は2014年10月の追加量的緩和(QE)以降の円安現象だ。18日、東京外国為替市場では日本円は1ドル99.8円台で取引が行われた。前日より0.4%程上昇したのだ。ブルームバーグ通信はこの日「米国の基準金利引き上げの可能性が低くなり、ドルが全体的に下落した」とし、「韓国ウォンや人民元などと共に日本円が上がった」と伝えた。「ドル安」の余波であるわけだ。
象徴的なのは100円割れだ。安倍首相は2014年に電撃的に追加QEを実施して1ドル100円だった日本円を125円台まで下げた。この日の100円割れでシーズン2が無駄骨になったわけだ。さらにこの日の100円割れは日本財界の希望まで崩れていることを見せている。「1ドル=100円」は1ドル70~80円台だった2011~2012年に日本財界が日本円下落の超短期目標値として提示した価格だ。円高のために輸出市場が苦しんでいたからだ。実際、安倍首相が2012年12月に執権するや円安を誘導して4カ月ほどで目標を達成した(アベノミクス・シーズン1)。