【コラム】プーチン露大統領の韓国ラブコール
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.10 14:23
ウラジオストクは最近、クラシックの旋律に都市全体が浸っている。世界的な指揮者でありマリインスキー劇場の総監督であるヴァレリー・ゲルギエフが芸術監督を引き受けて指揮している第1回マリインスキー国際極東フェスティバルが開催されているからだ。ゴールドホーン湾のマリインスキー劇場とロシア太平洋艦隊の旗艦「ワリャーグ」で環太平洋国家の演奏者と舞踊家が音楽会とバレエ公演をしている。韓国人の参加者ではピアニストのチョ・ソンジン、ソン・ヨルムとバレリーナのイ・スビンの活躍が目立つ。
韓国とロシアが音楽を媒介に近づいている場面は決して偶然でない。「音楽界のツァーリ」と呼ばれるゲルギエフはプーチン露大統領と親しい。新東方政策を旗印として極東の開発にロシアの命運をかけているプーチン大統領は、ゲルギエフを前に出してウラジオストクに公演会場を建設し、サンクトペテルブルクにすでに存在するマリインスキー劇場の名称を使用することにした。極東開発に対する強力な意志を見せたのだ。