【時視各角】北朝鮮に再び苦難の行軍が近づくか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.08 14:39
北朝鮮に第2の苦難の行軍が近づく不吉な兆しがちらついている。振り返ってみれば金正恩(キム・ジョンウン)委員長が権力を世襲した4年10カ月は良い時期だった。2007年からマイナス成長をしてきた北朝鮮経済が2011年0.8%の成長率を記録した後、4年連続で1%を超える成長を続けてきたのだ。最も大きな孝行息子は無煙炭だった。中国に1トン=100ドルで輸出して毎年10億ドルずつ稼いだ。毎年、開城(ケソン)工業団地で得ていた1億ドルの10倍だ。おかげで北朝鮮の対外交易は2010年の47億ドルから2014年は76億ドルへと2倍近く増えた。
さらに北朝鮮はロシア(2万人)、中国(1万9000人)、中東(1万人)などに派遣した6万人余りの海外労働者を通じて毎年2億ドルをかき集めた。市場も500カ所以上に増えた。北朝鮮にお金が回りながら金正恩委員長は贅沢までした。2013年馬息嶺(マシンニョン)スキー場と文殊(ムンス)プール場を開いたし、平壌(ピョンヤン)の大同江岸に高層アパート団地「ピョンハッタン(平壌+マンハッタン)」も建てた。核とミサイルもやはり惜しみなくバンバン撃った。金正恩がこれまで撃ったミサイルは計32発だが、これは金正日(キム・ジョンイル)総書記の執権18年間に発射した16発の2倍だ。北朝鮮の権力の源泉が外貨であり人民の命綱が市場ならば過去4年は黄金期であった。