【コラム】韓国政府、あなたの名前はアマチュア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.28 07:48
1カ月ほど過ぎた。国を沸き返らせた嶺南(ヨンナム、慶尚道)圏新空港論争が「金海(キムヘ)空港の拡張」で結論が出てからだ。現政権では珍しくうまく決めたという称賛が多かった。しかし推進過程を見ながら一つ取り上げるべきことがある。「金海新空港」という用語のことだ。朴槿恵(パク・クネ)大統領もこの用語を使う。おそらく「嶺南圏新空港建設」という大統領選挙の公約が気になってそう呼ぶのではないだろうか。また4兆ウォン(約4000億円)以上の事業費が投入されるため、それを強調する側面も一部あるだろう。朴大統領は結果発表をした翌日、「金海新空港」という言葉を使った。その後、政府関係者が同じ言葉を本格的に使い始めたのは言うまでもない。
まさにこの部分が残念だ。密陽(ミリャン)や加徳島(カドクド)の代わりに金海空港の拡張という結論が出た時、世論はかなり好意的だった。普段は政府に対する批判で埋まっているポータルサイトの掲示板まで評価するコメントが多かった。ところが青瓦台(チョンワデ、大統領府)と政府が「金海新空港」という言葉を使用しながら少なからず批判が出てきた。従来の空港を拡張する事業をめぐり新空港と呼ぶのは不適切だという反応だった。特に新空港の誘致に総力を挙げた大邱(テグ)・慶北(キョンブク)や釜山(プサン)地域の住民の怒りを買う表現だった。従来の路線の相当部分を地下化して事実上新しい鉄道に変えた「京義(キョンウィ)線」も「新京義(キョンウィ)線」とは呼ばない。中央線と連結して「京義中央線」と呼ぶだけだ。必ず新空港という言葉を使用したいのなら「新空港級拡張」なら足りただろう。そうしていれば不必要な批判は聞かなかったはずだ。