【コラム】韓国の運命は私たちが自ら決めなければならない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.25 17:46
韓国政府の高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備の決定が全国を強打している。国はすでに蜂の巣をつついた格好になってしまった。それでも国民は知る必要もなく、正しいか正しくないかを問い詰めてはならず、不必要な論争もしてはならないという。大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から出てくるという事実を忘れたような形だ。
軍事専門家たちの見解と国防部長官の発言を聞いてみても、THAADが韓国に必ず配備されなければならない理由が分からない。首都圏には韓国の人口の半分、国内総生産(GDP)の60%、資本の70%近くが集まっている。北朝鮮のスカッドミサイルがわずか数分後に到達する。ところで星州(ソンジュ)への配備によって首都圏はTHAADの迎撃距離外にあるため首都圏防衛のために別にパトリオットミサイルを配備するという。それなら星州にも中国とロシアがアレルギー拒否反応を見せるTHAADの代わりにパトリオットを配備すれば良いことではないのか。なぜ朴槿恵(パク・クネ)政権はあたふたとTHAAD配備を決めたのか。国防部は北朝鮮が首都圏を距離の短いスカッドミサイルで攻撃する可能性が高くTHAADは不適切だと主張する。だが北朝鮮がノドンミサイルの射程距離を縮めて首都圏を攻撃しないという保障がどこにあるのか。誰を守って何を防衛するということなのかたずねたい。