「南シナ海の中国の7つの人工島は違法か」国際法廷が12日に判決(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.04 09:48
中国は南シナ海の最も南側である南沙諸島(スプラトリー諸島)のうち7つの暗礁に埋め立てなどの方式で人工島を建設し合計12平方キロメートルの土地を確保した。このうちスビ礁(中国名・渚碧礁)には長さ3000メートルの滑走路と通信施設を作った。軍事拠点にするという意図だ。
だがフィリピンは7つの暗礁のうちスビ礁とカベン礁(中国名・南薫礁)は満潮時に水面下に沈む「干潮露出地」のため領海や排他的経済水域(EEZ)、大陸棚の基点にはならなず中国は占有と建設活動を中断すべきと要求した。
また、ファイアリー・クロス礁(中国名・永暑礁)など4カ所も海洋法上「島」ではなく「岩」にすぎず、12カイリの領海は形成できるがEEZは設定できない。したがって中国が12カイリの外側での航海や漁労活動を妨害するのは違法だと主張した。もしPCAがこの部分でフィリピン側の手を上げる場合には米国が主張してきた「航行の自由」が国際法廷により正当性を認められることになる。これに対し中国の人工島建設や航海妨害行為は国際法上不法行為と規定されることになる。