【社説】英国のEU離脱の背後にある怒りの民心、韓国も例外ではない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.28 08:47
英国の欧州連合(EU)離脱、即ち「ブレグジット(Brexit)」後の嵐が吹く中、英国人自身も当惑を隠せずにいる。ソーシャルメディアで拡散している「#WhatHaveWeDone(私たちは何をしてしまったのだろう)」というハッシュタグがそのような雰囲気を代弁している。残念だが自害してから後悔するようなものだ。「ファクト(fact)」に基づかない無責任な論争で世論を糊塗した政治家の責任も大きいが、怒りに捕われて冷静さを失った有権者もその責任から逃れることはできない。
英国政界は残留派と離脱派に分かれて「恐怖マーケティング」を行った。離脱派は2020年にトルコがEU加盟国になった瞬間、数百万人のトルコ人が英国に集まるだろうとして反移民感情に火を付けた。その時まで、トルコがEUに加入する可能性は宝くじに連続二回当選する確率と似ていた。残留派の無責任も似たようなものだった。確認もできないあらゆる数値を突っ込んでブレグジットで英国が被るだろう被害を膨らませた。