自殺を図って意識不明となっていた俳優のキム・ソンミンさんが結局、脳死判定を受けた。享年４３歳。

２６日午後ソウル瑞草区（ソチョグ）カトリック大学校聖母病院にキム・ソンミンさんの焼香所が設けられた。遺影の中でキム・ソンミンさんが笑顔を浮かべている。焼香所では遺族が沈痛な面持ちで弔問客を迎えている。

キム・ソンミンさんは今月２４日に自宅で自殺を図った後、出動した警察と消防隊員によって病院に運ばれて治療を受けていたが、結局、２６日午前１０時ごろ脳死判定を受けた。

キム・ソンミンさんの家族は、故人の平素からの希望により臓器提供に同意した。医療スタッフはその後の手続きを明かし、移植が適合した腎臓と肝臓、角膜を計５人の患者に提供することを決めた。医療スタッフはこの日午後６時からキム・ソンミンさんの死体から臓器摘出術を進めている。

故人の出棺は２８日午前８時４０分で埋葬地はまだ決まっていない。

一方、キム・ソンミンさんは２００２年ＭＢＣ（文化放送）ドラマ『人魚姫』で新人賞を受賞して大衆に知られるようになった。キム・ソンミンさんは翌年『花王の天女様』で主人公に抜てきされたほか、２００９年３月ＫＢＳ（韓国放送公社）第２テレビテレビのバラエティ番組『ハッピーサンデー－男の資格』に出演して認知度を高めた。しかし、２０１０年に麻薬服用問題でファンに衝撃を与えた。執行猶予以降、映画『エイリアン・ビキニの侵略』『生生活活』、ドラマ『私たち結婚できるかな？』『三銃士』などに出演して完全復帰を目指していたが、２０１５年３月も再び麻薬問題で拘束されて懲役１０月の後、ことし１月に出所していた。その後、自殺企図によって残念にも生涯を閉じることになった。