【時視各角】ワタリガニと習近平=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.17 08:36
他人の家の垣根を乗り越えて物をかすめとることを盗みという。韓国の西海(ソヘ、黄海)に群れで押し寄せてきてワタリガニをはじめ各種の魚類資源の種を絶やす一部の中国の漁師たちの行動は、盗みだ。領土の侵犯者たちは荒っぽくて乱暴な上に韓国の公権力を恐れない。
彼らによって米国と匹敵するほどに成長した中国の地位が崩れている。中国には法と市場秩序を守っていては暮らせない人民がそんなに多いのか。最近、南米やアフリカ海岸、東南アジア各国の近海で中国漁船が撃沈されたり拿捕されたりした。F-16戦闘機が発進し、機関銃を搭載した監視船が披露された。すべて五星紅旗を掲げた海の盗賊たちを捕まえるためだ。
西海の無法者のために、韓国の漁師たちは血の涙を流している。一昨日に電話した延坪島(ヨンピョンド)の漁村契長のパク・テウォン氏(56)は「今日、山に登って肉眼で数えてみたら1.5キロ先の北方限界線(NLL)上に中国漁船26隻が軍団のように集まっている」「中国船が韓国海域を24時間出たり入ったりしながらワタリガニを一気にさらっていっても海洋警察はまともに取り締まりができない」と話した。海洋警察は海軍の統制を受けている。海軍は北朝鮮軍との衝突を憂慮して海洋警察のNLLへの接近を食い止めている。違法船団は、韓国海軍と海洋警察の微妙な隙間にまで食い込んで西海の漁場を蹂躪している。