側近より血統…金正恩、兄妹と定期「統治会合」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.24 13:10
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長(32)が兄の金正哲(キム・ジョンチョル、35)、妹の金与正(キム・ヨジョン、27)と周期的に会っているという。北朝鮮事情に詳しい対北朝鮮消息筋によると、3人が会う場所は江原道元山(ウォンサン)にある金正恩の専用別荘「特閣」。金委員長の東海岸地域の軍部隊・工場訪問や休養に合わせて日程が決まる。韓国情報当局によると、この席では金正恩の統治に関連する核心の懸案を議論し、金正哲と金与正が分担する業務が決まるという。
消息筋は「父の金正日(キム・ジョンイル)が2011年12月に死去して権力を譲り受けたが、経験が不足しているうえ信頼できる幹部がいない状況だったため、兄妹の間で内密な疎通が必要だったはず」と話した。経済と行政(公安統治含む)を担当した叔母の夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長を「反革命」容疑で処刑した2013年12月以降、叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ)にまで背を向け、危機感が高まったという。黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長や金元弘(キム・ウォンホン)国家安全保衛部長ら核心の側近と共有しにくい敏感な問題を3人で扱うということだ。