韓経:【社説】韓国産バッテリー差別を露骨化する中国の偏向的補助金
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.19 09:43
中国がLG化学、サムスンSDIなど韓国バッテリー企業を差別する措置を次々と出している。韓国企業が主力とする三元系バッテリーを電気バス補助金リストから除いたのに続き、今度は中国内生産、品質などいわゆる「規範条件登録」基準を満たした企業のバッテリーを搭載した電気自動車に限り補助金を出すという措置を取った。中国工業情報化部が今まで3回にわたり発表した登録企業25社はすべて中国企業だ。中国当局のもう一つの差別措置という疑いが深まる。
中国が取った一連の措置は単なる補助金の問題ではない。特定の外国企業を事実上、中国市場から排除するというものだ。客観的な登録基準があるわけでもない。生産、品質など6つの基準があまりにも恣意的であり、特定の外国企業に向けて別の非関税壁を設けたのと変わらない。
1月に中国に工場まで設立し、LG化学、サムスンSDIが生産する三元系バッテリーを、中国当局が電気バス補助金リストから除外したのも同じだ。三元系より技術的に落ちるリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを生産する中国企業を保護するという意図であろう。三元系は安全でないとの納得しがたい理由で、中国当局は業界の抗議を黙殺しているという。中国がいくら自国のバッテリー産業を育成するのに血眼になっているとはいえ、これは明確に国際規範に背く。