アジア映画市場の拠点に浮上した韓国にハリウッドが参入(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.18 15:23
開幕中の第69回カンヌ映画祭非コンペ部門の招待作で、国内では公開6日で観客260万人(16日現在)を動員したナ・ホンジン監督の『哭声』。『良い奴、悪い奴、おかしな奴(以下、奴奴奴)』のキム・ジウン監督とソン・ガンホ、コン・ユの組み合わせで目を引く『密偵』(下半期公開予定)。2本の映画の共通点は、ハリウッドのメジャースタジオが投資・製作した韓国映画ということだ。『哭声』は20世紀フォックス(以下、フォックス)が、『密偵』はワーナーブラザーズが投資・製作した。韓国の監督が韓国語で作ったがハリウッド資本が投入された国際的なプロジェクトである。アジア映画市場の拠点として急浮上した忠武路(チュンムロ)の可能性にハリウッドが集まっている。
フォックスは2008年から海外現地映画の投資・製作会社であるフォックス・インターナショナル・プロダクション(FIP)を設立し、韓国だけでなく中国・日本・スペイン・ブラジルなど世界11支社で約50本の映画を製作してきた。2003年にパク・チャンウク監督の『オールドボーイ』を機に韓国映画に目を向けたフォックスが最も注目した監督は、2008年のデビュー作『追撃者』でスターダムに上がったナ・ホンジンだ。ナ監督の2本目の映画『王になった男』(2010)の製作費の20%を先行投資して韓国映画に参入したのに続きナ監督の次の作品まで「予約」した。