【社説】朴大統領の疎通約束、実践を期待する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.27 15:33
朴槿恵(パク・クネ)大統領が26日、報道機関の編集・報道局長との昼食懇談会で「疎通に刻苦の努力をする」と述べた。疎通の方式には3党代表会合の定例化、与・野・政協議体を挙げた。朴大統領が疎通カードを取り出したのは歓迎するべきことだ。持続的に問題点が指摘されてきたが、改善されていなかったのが疎通不足であるからだ。任期初期には大統領が青瓦台(チョンワデ、大統領府)で一人で夕食を取るという話が広がり、懸念された。セウォル号沈没事故以降は長官や青瓦台参謀さえも大統領に対面報告するのが容易でないということが問題になった。しかし記者会見で「対面報告が不足しているのでは」という質問を受けると、朴大統領は「それが必要だと思いますか」と長官らに尋ねた。
何よりも報道機関関係者との昼食懇談会が就任初年度の2013年を除いて初めてだ。朴大統領は国民向け談話や記者会見より、脚本が組まれた国務会議や首席秘書官会議の発言で国民向けメッセージを伝える間接方式を活用した。与野党代表と会って意見を交わすことも少なかった。国民・政界と疎通することも、あたかも宿題をするかのように負担を感じている姿だった。その一方でいつも国会のせいにして「不通」イメージが固まり、選挙の敗因としても作用した。支持率が急落した朴大統領の国政運営に対して否定的な評価の最も大きな理由が疎通不十分だ。