造船3社の「ビッグディール」はないという韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.27 07:54
韓国政府が大手造船3社の「ビッグディール」を推進しないことにした。「ビッグディール」とは、所有主がいる大手企業を相手に政府の主導で合併を強制したり事業部門を統廃合する方式をいう。政府はその代わりに大宇造船海洋に人員削減など追加の経営改善計画を要求し、現代重工業・サムスン重工業に対するメーンバンクの管理も強化することにした。
政府は26日、任鍾龍(イム・ジョンリョン)金融委員長の主宰で「第3回産業競争力強化および構造改革協議体」会議を開き、このように決定した。任委員長は造船3社のビッグディールに関し「可能でもなく望ましい方法でもない」と述べた。その代わり大宇造船海洋には当初の計画より人員をさらに削減し、給与体系の改編、コスト削減などを含む追加の改善計画を要求することにした。現代重工業とサムスン重工業に対しても、メーンバンクが最大限の経営改善計画を要求し、先制的な債権管理レベルで計画執行状況を管理するようにした。現代重工業とサムスン重工業は今まで企業が自主的に構造改革を推進してきた。これは現在の造船3社体制をそのまま維持するという意味と解釈され、急がれる供給過剰解消対策としては不十分だという指摘が出ている。