韓国のセクハラ実態 政府が調査(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.06 16:09
公共機関の契約職員だった30代のAさんは部署の会食で男性の上司から太ももを触られた。会食の雰囲気を壊してしまいそうだったため席を離れることができなかった。その後、Aさんは会社の人事チームに問題を提起したが、その上司にはいかなる人事上の措置も取られなかった。結局、警察に申告した後、人事チームの職員との面談が行われた。同社の人事チームの関係者は「業務時間外にあった個人的なこと」と述べた。Aさんは契約が延長されず、会社を出て行かなければならなかった。
職場内のセクハラ被害者の5人に1人はAさんのように職場を離れていることが調査で分かった。1999年からすべての事業場で毎年1回ずつセクハラ予防教育が実施されているにもかかわらず、職場内のセクハラ被害者が会社まで離れなければいけないなど2次被害が発生している。今回の結果は、女性家族部が昨年4-12月に全国公共機関・民間事業体の職員7844人とセクハラ関連業務担当者1615人を対象に実態調査を行った内容だ。政府のセクハラ実態調査は3年ごとに実施されている。これまでの調査は公共機関だけを対象にした標本調査だった。公共・民間を対象にした政府レベルの大規模な実態調査は今回が初めてだ。