<韓国酒を生かそう>(上)「国産酒=安モノ」…48年間放置されていた酒税が作った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.15 10:16
ソウル三清洞(サムチョンドン)の伝統酒の酒蔵である「三亥焼酎(サムヘソジュ)家」。12支干(干支)の最後の日である「亥日」を選んで3カ月間熟成させる「三亥酒」をつくっている所だ。4代目三亥酒を継いだキム・テクサンさん(66)は「高級伝統酒が韓国内で占める場所がますます消えつつある」と嘆いた。48年間にわたり改正されていない現行酒税制度のためだ。
国内において酒税は、アルコール度数ではなく価格によって付ける従価税を適用している。庶民の酒としての位置づけを確立した焼酎の値段を固定させておいて、安定した税金収入も確保するために1968年導入した。ところが製造原価にびんや包装材とマーケティング費用まで合わせた金額に税金をつけると、国産酒は安モノに転落した。良い材料を使ったりびんを高級化したりすれば出荷価格が上がり「税金爆弾」を受けるためだ。