【中央時評】今、北朝鮮を変化させなければいけない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.10 16:07
先週発効された国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁と、韓国などさまざまな国家の独自制裁の核心は2種類だ。最初に、禁止品目の搬入と搬出を遮断する。このため国連加盟国に北朝鮮から出入りするすべての貨物を義務的に検査させる。2番目、貿易を縮小させる。金のような鉱物の輸出は基本的に禁止させ、石炭・鉄鉱石も生計(livelihood)目的のほかは輸出できないようにする。北朝鮮の寄港船舶に対する海運制裁も貿易を減らそうとする意図だ。
今回の制裁は2010年の5・24措置と2013年の3次核実験後の国連制裁に比べて効果を上げる可能性がはるかに高まった。その理由は、制裁が包括的だけでなく中国が参加する確率も高くなったためだ。北朝鮮の経済条件が2010~2014年に比べて大きく悪化したのも重要な要因だ。ここ数年間で北朝鮮経済が良くなったのは鉱物価格の急上昇と中国の需要急増が最も大きな役割を果たした。しかし北朝鮮の経済は昨年から下り坂を歩んでいる。北朝鮮輸出の半分ほどを占めていた石炭と鉄鉱石の価格が急落し、中国需要も減少したためだ。今回の制裁によって貿易により大きな衝撃が加われば、北朝鮮が深刻な経済危機に陥る可能性もある。以前とは違い北朝鮮の経済がどれほど外部環境の変化に脆弱なのかを知らない金正恩(キム・ジョンウン)が挑発時期を間違って選んだのだ。