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【時論】マイナス金利は荒唐無稽な経済政策=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.09 09:34
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デフレがくれば経済が無条件でおしまいになるという考えはおそらく大恐慌当時の米国と90年代後半の日本を念頭に置いて出てくる言葉だろう。ところがこれら2つの事例はデフレの始まりに先立ち不動産と株式市場のバブルが崩壊したという特徴があった。不動産と株式の巨大なバブルが一気に崩壊し銀行が担保として保有した不動産と株式の価値も合わせて暴落し、資金仲介機能が深刻に壊れた。そしてまもなく銀行危機ないし金融危機が後からついてきた。デフレと深刻な景気低迷にくわえ金融危機が伴ったため実体経済が致命傷を受けたのだ。この2つの事例のほかは過去1世紀半の間のインフレの歴史ではマイナス物価が実体経済に必ずしも悪影響を及ぼすことはなかった。

景気浮揚効果があまりないのにデフレを避けるという名目で金利をたびたび引き下げればどのようなことが起きるか。結局流動性の罠に自分の足で歩いて入る結果になるとみる。もし相次ぐ金利引き下げで負債規模ばかりがさらに拡大するならば遠からず災難を呼び起こす危険もますます大きくなるだろう。

 
日本と欧州は金利を下げてゼロ金利にし、少し前からはさらにマイナス金利にしている。マリオ・ドラギのような当代最高の専門家が展開する方法であるだけに普通の人は考えもしなかった秘法だったかも知れない。しかしマイナス金利というのはあくまでも経済常識に反する荒唐無稽な政策であるだけだ。

銀行にお金を預けたり他人にお金を貸す時には利子を受けられるのが人間の経済活動の最も基本的な常識だ。ところが市場金利がマイナスになればお金を預けるたびに、そしてお金を貸すたびにマイナス金利相当の損害を被らなければならない。それでだれが銀行にお金を預けだれが他人にお金を貸そうとするだろうか? こうした状況で金融の資金仲介機能というものがどのように維持されるだろうか? マイナス金利は金融の資金仲介機能を窒息させる政策だ。金融の最後の砦という中央銀行がこうした自己破壊的政策をだれより先に立って出しているので世の中がひっくり返ったのか経済学が死んだのか呆気に取られるばかりだ。

マリオ・ドラギと黒田東彦がもしかしたら時代をリードする天才なので私のようなエコノミストが理解できないのではないかと悩んだりもした。しかしいくら卓越した天才の頭から出たものだとしても平凡な人々の常識を破壊する政策ならば経済に良いわけはないとみる。なぜなら経済活動とは結局ほとんどの平凡な人々が日常的にする行動であるためだ。アルフレッド・マーシャルが経済学とは良心と常識の学問だと話したのもこうした意味だったと考える。ドラギや黒田が本当に同時代の人々がだれも理解できないほどの天才ならば、彼らがいるべき所は中央銀行ではなく象牙の塔の中の研究室でなくてはならないのではないだろうか?

パク・ジョンギュ金融研究院選任研究委員

◇外部執筆者のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。


【時論】マイナス金利は荒唐無稽な経済政策=韓国(1)

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