韓経:30年前「サムスン半導体の家庭教師」だったシャープ、独自技術だけに固執して没落(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.26 11:24
「サムスン電子の半導体の家庭教師」だった日本シャープが、台湾の鴻海(ホンハイ)グループに売られることになった。「シャープペンシル」の発明もしたシャープは1912年に設立されて100年以上になる。一時は日本の電子産業を導いていた大手企業が、外国に買収されるのは初めてだ。シャープから見よう見まねで半導体技術を学んで世界最高の半導体企業になったサムスン電子としては隔世の感を抱くには十分だ。環境の変化について行けないまま過去の栄光である中小型LCD(液晶表示装置)に執着したことが結局、売却につながったというのが業界の評価だ。
◆シャープは「サムスンの家庭教師」
サムスングループ創業者である李秉チョル(イ・ビョルショル)会長は1983年、半導体事業進出を盛り込んだ「東京宣言」を発表した。このため世界最高の技術を持つ日本電子企業に技術の伝授を要請した。当時、世界の半導体業界のトップを争っていた日立製作所や東芝、NECなどはサムスンの要請をとても冷酷に断った。「赤ん坊のトラ」を育てる恐れがあるという憂慮のためだった。