韓経:中国とのチキンゲームで押された韓国LCD産業(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.21 16:18
韓国LCD(液晶表示装置)産業が中国とのチキンゲームで押されて岐路に立った。中国企業の“何が何でも”という増産によってLCDパネル価格が原材料費水準まで暴落したが、中国は世界最大の10.5世代生産ラインを着工するなど増産と投資を持続しているからだ。これによって原価が90ドル水準の40インチパネル価格が1-3月期には70ドル以下に墜落するだろうという予想まで出てくる。LG・サムスンディスプレイはすでに増産競争から手を引いた。2018年にはディスプレイ産業の主導権が中国に移るだろうという観測が優勢だ。
◆LCDパネル価格、半年で「半値」
20日の市場調査機関IHSによれば40インチFull HDパネル(オープンセール基準)は95ドルで取り引きされている。昨年7月は135ドルで売れた製品だ。その上「テレビメーカーは1-3月期中に価格を70ドル以下に下げてほしいとパネル企業に要求している」とIHSは伝えた。こうなれば半年後には価格が半分になる。IHSは40インチパネルを生産するのにかかる原価を90ドル水準と推算した。したがってパネル企業は作れば作るほど損害を受けると予想した。32インチのパネル価格も現在55ドルに過ぎない。昨年7月、81ドルに31%下落した。