【社説】米中からラブコールを受けているという韓国外交の実状
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.12 15:44
朴槿恵(パク・クネ)大統領は中国の習近平国家主席と6回の首脳会談を行った。外国首脳の中で最も多い回数だ。昨年9月、中国戦勝節記念式には習主席と並んで天安門望楼に立った。米中対決構図の中での厳しい国際社会の視線はひとまず後ろにしてだ。朴大統領が初めて特使団を送った国は米国でなく中国だった。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の韓半島(朝鮮半島)配備を迷っているのも中国を意識しているためだ。
対中外交に力を入れた朴槿恵政府の努力を中国が知らないわけはない。中国は韓日米3角共助体制で弱い部分である韓国を引き離し、自国サイドに引き込むために韓中関係を重視するような態度を示した。伝統的な友邦国の日米では「親中外交」「中国傾斜」という言葉まで出てきた。国内からも懸念と心配の声が出ている。だが、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は「米中両側からラブコールを受ける状況は祝福」と自評した。