【コラム】少女像は「合意」の外側に座っている=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.05 08:29
合意文に登場した「最終的、不可逆的解決」という不快で突拍子もない表現がまさにそのような日本の奇異な病症を集約する。日本にとって植民統治は決して罪ではない。したがって1965年の韓日請求権協定当時に日本が出したお金は独立祝い金であったし、今回の10億円も生存する慰安婦の方々の「心の傷を癒やす」という名分で装われた。そのような日本が「これが最後であり、後戻りできない」という覚書を出して韓国が署名した。朴大統領が依然として体裁悪く話すように「時間的緊急性と現実的状況」を考慮すれば避けられない決裁だっただろうが、戦争と植民統治に対する自己礼賛的自意識に埋没した日本政府を相手に今すぐ得ることができる最大値かもしれない。
なぜなら安倍首相が背を向けて述べた国内用の発言は、その捻れた意識構造をそのまま表すからだ。「次の世代に謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかない」とは何をいうのだろうか。十分に謝罪したという意味か、それとも忘れろという意味か。歴史はこの地点で合意文だけで断絶するのか。戦犯国の指導者が述べた言葉としては極めて偏狭だ。慰安婦問題は世界の人権と人倫実現に関する普遍的価値の最も上に位置する。