【時論】韓中海洋境界の法的・政治的含意(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.25 10:42
ハーグの仲裁裁判所は10月29日、南シナ海紛争に対する仲裁判定でフィリピンの手を上げた。実際、中国が主張する9段線(中国と台湾が主張する南シナ海の仮想海上境界線)は南シナ海の大半を自国の海にするというあきれる論理だ。国際法的な根拠が全くない。中国が主張する歴史的権利は管轄水域の設定を正当化できない。したがって航海の自由を重視する韓国は中国を支持することはできない。
問題は始まったばかりの中国との交渉だ。海洋境界の画定は陸上の国境画定ほど重要だ。これは沿岸国の主権と管轄権の配分の基準線になる。その基準線があいまいなら、沿岸国は海洋資源の利用や保存、海洋環境の保護、科学的調査、そして安保問題まで衝突する。しかも我々は中国と合意した海洋境界の延長線で統一後に追加交渉をしなければならない。したがって海洋境界の対象水域はこれを考慮して北側の限界を定めなければいけない。