【コラム】未生が完生できない韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.26 11:38
世界で2番目に高い授業料を払って大学に行く理由も就職だ。大学で彼らの関心は学問ではなく単位だ。大学からロマンと学究熱は消え競争と単位熱だけが残っている。授業料よりもさらに高い費用を出して英語を学び資格を取ったり、奉仕活動やサークル活動をするのも企業が要求する自己紹介書にスペックを1行加えるためだ。多くの青年が「自分だけはできる」と自らを肯定してヒーリングしながら自己啓発をし努力するが依然として夢の職場に就職できる人は100人中1人で、正規職雇用には2人のうち1人だけが就職でき、残りは「剰余」や「三放」と呼ばれる未生として残ることになるという現実は変わりがない。
非正規職青年の話で多くの人の胸に響いた『未生』でチャン・グレはすべてを賭けて努力したが、完生できず未生で残った。チャン・ベギがチャン・グレと別の道を行ったのは努力や能力よりは運が良かったり良い大学を卒業した既得権のおかげだった。チャン・グレを大事にしたオ・サンシクは創業したが彼も未生であるのは同様だ。中小企業が成長して大企業になり財閥企業になる成功神話が韓国から消えて長い。半分の賃金をもらって中小企業で働いても既成世代が若かった時のように職場の成長が自分の成長という希望で働いていたのは昔の話だ。財閥企業がすべてを掌握している韓国市場で中小企業と創業の成功とは大企業の下請け企業として生き残るだけのことだ。