【社説】経済再生には与野党関係ない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.25 16:48
朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨日国会を露骨に非難した。発言は韓中自由貿易協定(FTA)批准案と労働改革・経済活性化法の今週内の国会処理を促す過程から出てきた。朴大統領は「毎日座ってリップサービスだけをして、経済の心配ばかりして、自分がすべきことはしないというのは偽善だと思う」と非難した。中国などと結んだFTAの批准遅延に関しては「韓中FTAの発効が一日遅れるたびに約40億ウォンの輸出機会が消えている」として「この機会を逃して韓国経済が一層困難になれば、その時は皆が立ち上がって政府を糾弾し責任を問うだろう。しかしこれは政府だけの責任ではない」と述べた。
今回の発言は、経済回復が速度を出せないことに対するもどかしさから出たというのが周辺の説明だ。朴大統領が例を挙げたようにFTA締結相手国である中国・ベトナム・ニュージーランドはすでに国会批准を終えて韓国の国会批准だけを待っている状況だ。一方で韓国は定期国会が終われば事実上、総選挙局面へと移ることになる。したがって関係者たちの利害が食い違うFTAや労働改革法案などが処理されることができなければ、来年の総選挙以降にずれ込んだり失敗に終わったりする公算が大きい。