【社説】1997年当時のように政治化していく企業リストラ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.12 15:57
企業リストラ(構造改革)が空回りしている。危機を直感した企業の間の自発的な事業再編が時々聞こえてくるが、産業全体で見れば依然としてごくわずかだ。債権団によるリストラも遅い。着手されたリストラさえも労組や協力会社の反発で水の泡になる状況だ。政府までが袖手傍観している。このままだとリストラは実現しない可能性が高い。
生存が難しい企業が続出する最近の状況を放置すれば共倒れになるのは明らかだ。この点をよく知りながらも利害関係者がそれぞれ自分の利益を守ろうと時間を浪費している。一種のチキンゲームだ。あたかも起亜自動車などをめぐって見られた1997年の通貨危機直前の葛藤局面と似ている。無条件に抵抗する労組がそうだ。「雇用を保障しろ」「慰労金を出せ」「賃金を上げろ」という要求条件を掲げ、闘争の強度を高めている。このままだと企業の自発的事業再編さえも時期を逃す。