【コラム】太平洋ヘゲモニーとしてのTPP体制=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.10 15:18
環太平洋経済連携協定(TPP)が問うているのは韓国の国家定向だ。韓国は大陸に属する国なのか、海洋に属する国なのか。言うまでもなく海洋国家だったことが今日の大韓民国を作った。植民地だった韓国が海洋勢力の米国によって解放されたのは偶然だったが、大きな祝福だった。旧ソ連や北朝鮮のことを考えれば、これはあまりにも明白だ。韓国の大陸国家論、換言すれば今日の親中路線は統一外交という面だけで正当性を持つ。
しかし、いまだ冒険主義に見えるほかはない。朴槿恵(パク・クネ)大統領の親中路線には、統一に対する中国側のいかなる公開的な保証も約束も添付されていない。李明博(イ・ミョンバク)元大統領が胡錦濤から受けたという約束も今は疑わしい。それでも朴大統領が習近平から新しい約束を再確認してもらったようでもない。